2024年2月20日に拙著『生成AIで効率的に書く! ITエンジニアのための英語ライティング』(翔泳社)が発売されます。
生成AIの登場により、英語ライティングは大幅に変わりました。これまでは機械翻訳に英訳してもらったり、例文集を参照して1文ずつ書いたりする方法がよく用いられていました。しかし生成AIを使うと、文章全体をまとめて作成できます。
本書では、生成AIを活用してIT関連ドキュメントを英語で書く方法や注意点について解説しています。ただし「生成AIがあれば英語の勉強をしなくて済む!」という内容ではなく、「生成AIをうまく活用するにはこういう英語知識を身に付けておきましょう」という内容になっています。(生成AIが登場しても英語の勉強自体はなくならない!)
目次は次の通りです。
- CHAPTER 1 生成AI時代の英語ライティング
- 01 生成AIの利点と注意点
- 02 基本的な使い方と必要な知識
- CHAPTER 2 参照に使うドキュメントタイプ
- 01 各ドキュメントタイプの解説ポイント
- 02 マニュアル
- 03 APIリファレンス
- CHAPTER 3 コミュニケーションに使うドキュメントタイプ
- 01 プロダクト説明
- 02 リリースノート
- 03 通知メール
- CHAPTER 4 開発で書くドキュメントタイプ
- 01 UIとメッセージ
- 02 名前とコメント
- CHAPTER 5 生成AI活用で必須の英文法と表記法
- 01 単語の品詞と修飾関係
- 02 句と節
- 03 文の要素と文型
- 04 辞書の読み方
- 05 句読点と記号の使い方
- 06 ドキュメント要素の書き方
- 07 定型的な情報の書き方
- 08 その他の関連知識
- CHAPTER 6 英語を生成させるプロンプトと確認ポイント
- 01 基本的なプロンプト
- 02 効果的なプロンプトのパターン
- 03 最終版出力までの流れ
- 04 出力確認のポイント
- CHAPTER 7 生成AIを活用したライティングの実践
- 01 「翻訳」の実践例とポイント
- 02 「添削」の実践例とポイント
- 03 「生成」の実践例とポイント
- 04 応用的な実践例
本書の半分くらいを占める第2〜4章では、IT関連の英語ドキュメントを7つ(+読者特典で1つ)取り上げ、構造や特徴表現の解説をしています。第5章では英文法と表記法(生成された英文の妥当性をきちんと判断するのに不可欠な知識)、第6〜7章では生成AIで使うプロンプトや実践例を紹介しています。
前述のように「生成AIがあれば英語の勉強はいらない!」という主旨の本ではありません。生成AI時代に身に付けるべき英語の解説にかなりページを割いた、どちらかと言うと「硬派」な本になっていると思います。